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活動レポートREPORT

里山の守り人になろう!―中級者プログラム―【2021年10月23日実施 / 南沢緑地保全地域 / 湧水 / 保全計画 / 間伐 / 植樹 / 東京ボランティア / 緑のボランティア】

水量豊富な湧水がある南沢緑地保全地域で、緑地保全活動の経験者を対象とした「中級者向けプログラム」を開催しました。南沢は、東久留米市のほぼ中央に位置しています。湧水が流れ込む落合川とともに「平成の名水百選」に指定されており、透き通った水のせせらぎを堪能できる地域です!

樹木の間伐や植樹作業を通じて、良好な緑地を維持していくためのノウハウを学んでいきましょう!


はじめに、東久留米ふれあいボランティアのみなさんから、南沢緑地保全地域の概要について説明を受けました。南沢には豊かな水量の湧き水が4か所もあり、竹林や雑木林など多様な自然環境があることを教わりました。

また、この日間伐を行う雑木林は畑だった場所に、ボランティアのみなさんがどんぐりから育てた苗を植えた場所だそうです。15年程で立派な木々に成長しています!!元気な木を育てるためには、普段から草刈りや間伐などを行う事がとても重要で、定期的な手入れを行っているそうです。

概要説明を受けた後は、いよいよ間伐作業の実践です。伐採する対象木の決め方や安全対策についてボランティアの方よりレクチャーを受けてから、作業を開始します!

安全確認を行い、倒す方向を決めたら、このような「受け口」という切り込みをつくります。

それに対する追い口の入れ方も教わりました。この受け口と追い口の深さ・切り込む位置のバランスが伐倒を行う上で重要です。

伐採した樹木は、枝払いと玉切りを行うことで運べる大きさまで整理していきました。

間伐作業を通じて、元気な林を作るためには定期的に手を入れてあげる必要があることを学べました。

次に植樹作業に移ります。

まずは、植樹する苗木の添え木にするため、竹林から切り出してきた竹をナタとカケヤを使って割っていきます。

竹に割れ目を作ってあげると、筋に沿ってキレイに割ることができます。


割った竹は、地面に差し込みやすいように先端を尖らせて、これで添え木の完成です。


添え木ができたら、植樹エリアに移動します。

着いてみるとびっくり!!昨年度の体験プログラムで刈払ったはずの雑草が生い茂り、以前植えた苗木も見えないくらい・・・

まずは、雑草を刈り取っていきます。

大変な作業になるかと思いきや、さすがは保全活動経験者の皆さん!

みるみるきれいになりました。

さあ!これで苗木を植えられそうです!

スコップで根の大きさに合わせて植穴を掘り、苗圃で育てたコナラやクヌギなどの苗木に丁寧に土を掛けていきます。

ここで、先ほど作った竹の添え木が登場!

シュロ縄で結ぶとしっかりと苗木を支えてくれます!

心強いですねぇ

作業終了後は昨年度に植えた苗木も顔を出し、すくすく成長しやすい環境になりました!

みなさんも普段の体験プログラムよりも一歩進んだ中級者プログラムで、身体を動かしながら保全活動の意義を学んでみませんか!

またのイベント参加をお待ちしています!